浜松市天竜区の山間地を流れ、熊から阿多古地区を抜けて天竜川に合流する清流。
環境省が平成20年に選定した『平成の名水百選』にも選ばれている。
浜松市街地からの交通アクセスも良く、四季を通じ、渓流釣りや水遊び、キャンプなどのレジャースポットとして人気があります。
特に夏場は、驚くほどに透明度が高い清流での川遊びに涼を求めて多くの方が訪れます。
その昔、雨が降らずに水不足で困った時、渕に住む竜神の病を笛好きの若者が吹いた笛の音色で癒やし、その後の雨で地域が潤ったという竜神の言い伝えが語り継がれています。
阿多古は、静岡県西部で夏に大人気の川遊びスポットです。
阿多古地区を流れる阿多古川や西阿多古川は、清く澄んだ清流は穏やかな流れの場所が多く、シーズンになると川沿いに駐車場やバーベキューサイト、売店などが並びます。
オススメの時期 : 7月~8月
400年の歴史を持つ昔ながらの技術を守り、この地で作られる手漉き和紙。原料となる楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を畑や山で栽培し、原材料をはぐ、乾燥、もどし、皮むき、漉く、乾燥と、根気が必要なすべての工程を手作業で行っています。
戦後は60軒ほどの紙漉き農家がありましたが、令和の現在は1軒のみとなってしまいました。伝統の優れた技術を後世に継承すべく、研究会が動き出します。
1000年保つと言わてる丈夫さや保存性の高さは、情報化が進む現在社会において古来からの和紙の技術が世界的にも注目されています。
阿多古地区の南西、浜北区・天竜区・北区の境にそびえ、この周辺では最も標高が高い山になります。標高578メートル。
南設楽と遠州を行き来する交通の要所として、また霊山として山岳信仰上、領主近藤家より厚い庇護を受けていました。
山頂近くには、執金坊という山伏が開いたという観音堂と清水寺の跡地があり、江戸時代には引佐三十三霊場のひとつとしてこのあたりの人々が盛んにお参りをしていました。
県立観音山少年自然の家があり、ハイキングや野外活動のフォールドとしても人気が高い場所です。
磐田市見付の天神様を舞台にした『しっぺい太郎伝説』にもゆかりがあります。
見付での化け物退治を果たしたしっぺい太郎が旅の僧と一緒に駒ヶ根・光前寺に戻る途中、ここ観音山で野宿をしました。夜中に大蛇が出たのでかみついた太郎でしたが、傍らにいた僧は自分が襲われたと勘違いして太郎を殺めてしまいます。事実を知った僧は大変悲しみ、この地にお堂を立てて死ぬまでここで太郎を供養したとされています。
山の斜面や谷間の傾斜地に階段状に作られた水田。
日本の原風景として注目され、全国各地で保全活動が盛んとなっている。懐かしい景観を求めて各地の棚田を巡ったり、耕作に参加する人も増えてきています。
阿多古近隣では、檜曽礼、大栗安、久留女木などに棚田が残り、このうちの大栗安の棚田、久留女木の棚田は、日本の棚田百選にも選ばれています。
山中から阿多古の清流に注ぐ沢などに多くの滝が点在しています。
見る者を魅了する神秘的な滝、豪快な滝、美しい滝、民話や伝説の舞台になる滝などさまざま。
四季折々の山の自然を散策しながら滝を巡ってみるのもオススメ。
山中には、地元の人しか知らない紅葉の名所があるとのこと。
(現在、聞き込み調査中)
『遠江のひよんどりとおくない』として川名ひよんどり、寺野ひよんどりと合わせ国の重要無形民俗文化財に指定されている民俗芸能のひとつ。
阿多古に隣接する懐山にある泰蔵院で、毎年1月3日に行われる行事。